【CTO Tech Blog】BitVMのストレージ要件を劇的に改善する提案Argo
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当社のCTO、安土 茂亨がクラウドやBlockchainについて書き連ねるブログ Develop with pleasure! から最新記事をご紹介するCTO Tech Blog。
今回は「BitVMのストレージ要件を劇的に改善する提案Argo」というタイトルの記事をご紹介!!
📦 ブログ記事の概要
この記事では、Bitcoin 上で汎用計算結果の検証を可能にする BitVM プロトコルにおける ストレージ負荷の課題 と、それを劇的に改善する暗号技術 Argo MAC の仕組みを解説しています。
BitVM 3s では、SNARK 検証を Bitcoin の制約内で行うために Garbled Circuit(ガーブルド・サーキット) を用いますが、従来の回路ベースの表現では 数十GB〜百数十GB級のデータ を検証者側が保持する必要があり、実運用上のストレージ負荷が極めて高い という課題がありました。
🧠 Argo による改善アイデア
- Argo MAC (準同型 MAC) という手法を導入することで、従来のゲート単位の回路構成を完全に排し、 楕円曲線演算そのものをそのまま「ラベル化された MAC」上で実行 します。これにより、ガーブルド・テーブルのような巨大なデータ構造を必要とせず、 SNARK 検証用データのサイズを飛躍的に削減 できます。
- Argo では、入力値を 情報理論的部分ガーブリング(ITPG) によって準同型 MAC に変換し、楕円曲線の加算演算を ネイティブに 実行します。これにより、従来のガーブルド・テーブル方式では必須だった莫大なラベルやテーブルは不要になります。
- 論文執筆者の試算によると、Argo MAC の原理を用いた SNARK 検証器全体の必要ストレージは 数十MB程度 に収まる可能性があり、BitVM 3s など従来の方式と比べると 約10,000倍規模でのストレージ削減が期待 されています。
🔍 技術的な意義
- BitVM の運用で懸念されていた ストレージ要件の肥大化 を根本から改善するアイデアであり、高信頼な汎用計算の実装可能性 を大幅に高める基盤技術の提案です。
Argo MAC の仕組みは、SNARK 以外にも 準同型演算や検証負荷の軽減 が求められる暗号プロトコル全般に応用可能な可能性があり、暗号エンジニアリングの新たな方向性を示しています。
この記事は、BitVM の実装上の課題とそれを解決する最新の暗号学的提案を理解したい 暗号・Layer2 実装エンジニア に特に有用な内容です。
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