【CTO Tech Blog】準同型多項式公開鍵暗号ベースのデジタル署名スキーム
- CTO Tech blog

当社のCTO、安土 茂亨がクラウドやBlockchainについて書き連ねるブログ Develop with pleasure! から最新記事をご紹介するCTO Tech Blog。
今回は「準同型多項式公開鍵暗号ベースのデジタル署名スキーム」というタイトルの記事をご紹介!!
ブログ記事の要約
量子コンピュータ時代に耐え得る暗号方式として注目されている「準同型多項式公開鍵暗号(HPPK:Homomorphic Polynomial Public Key)」を応用した新しいデジタル署名スキーム「HPPK DS」が提案されています。
技術のポイント
- バレット還元アルゴリズムを署名に応用
剰余演算の法を秘匿した状態での計算を署名検証スキームに利用。 - 鍵生成の仕組み
多項式や整数をランダム生成し、マスキングを施して公開鍵を構成。秘密情報を直接晒さず検証可能な構造を実現。 - 署名と検証
メッセージのハッシュから署名を作成し、公開鍵と多項式の評価を通じて検証。一致判定により署名の正当性を確認。
セキュリティ上の工夫
従来方式(MPPK DS)が抱えていた「線形性を利用した偽造攻撃」の弱点を克服。非線形要素を導入することで、より堅牢な耐性を持たせています。
性能と実用性
- 署名サイズは NIST Level I 相当で 144バイト と小さく、既存の耐量子署名方式と比較しても有利。
- 公開鍵・秘密鍵サイズも比較的コンパクトに設計可能。
- まだ研究段階にあり、実用化にはさらなる検証・標準化が必要。
Chaintopeでブロックチェーンの未来を共に創りませんか?
Chaintopeは、独自のブロックチェーン「Tapyrus」と、開発プラットフォーム「Tapyrus Platform」を活用し、デジタル社会の信頼基盤を構築しています。
私たちは、ブロックチェーン技術の可能性を最大限に引き出し、社会に新しい価値を提供することを目指しています。
募集職種:
- ブロックチェーンエンジニア
- アプリケーションエンジニア
- インフラ・保守エンジニア
- プロジェクトマネージャー
- フィールドセールス
Chaintopeで働く魅力:
最先端のブロックチェーン技術に触れる機会
リモートワークやフレックスタイム制による柔軟な働き方
専門性の高いチームとの協働
ブロックチェーン技術に情熱を持つあなたのスキルを、私たちのチームで活かしませんか?
詳細は、採用情報をご覧ください。