Chaintopeのブロックチェーンプロトコル

Chaintopeのブロックチェーンプロトコル

現実社会の信用モデルと融合しパブリックな状態で取引の高速化を実現、
パブリックブロックチェーンの応用領域を広げるマルチレイヤーソリューション

社会実装に向けてブロックチェーンが抱える問題

昨今、ブロックチェーンの活用事例が急速に増える一方で、実社会での利用や組織をまたいだプラットフォームの運用は限られています。一方で未だ社会インフラや業界横断的に実装されるケースは少ないというのが現状です。これはブロックチェーン技術がまだ進化の過程にあり、安全に社会実装されていくためには解決されていない問題が存在するためです。

ガバナンス

ブロックチェーン上の取引を安全かつ安定的に記録・処理するための設計および、その設計に影響を与える意思決定をどのように行っていくかの問題です。パブリックブロックチェーンは民主的である反面、機能改善の進行遅れや事故発生時の救済困難といった問題があります。

スケーラビリティ

パブリックブロックチェーンは不特定多数の参加者による分散台帳のためスループット(処理速度)が遅くなる課題があります。大量かつ高速の処理を求められるサービスに対応できるようにすることがブロックチェーン普及に必要です。

プライバシー

ブロックチェーン上で取引される情報は台帳が公開されるため、ネットワークの参加者であれば誰でも取引情報を見ることができます。ブロックチェーンが社会に実装され広く普及するためにはセンシティブな取引情報の秘匿性を担保できる技術が必要になります。

Chaintopeのマルチレイヤーソリューション

ブロックチェーンを活用したアプリケーションを実装するためには複数の階層(レイヤー)における技術を組み合わせて実際のサービスの提供が行われます。これまで多くのブロックチェーン企業は各レイヤーにおいて単一の課題に特化したソリューションを開発してきました。しかし、単一の課題を解決しただけでは社会的にブロックチェーンを普及させることはできません。Chaintopeでは異なる機能を持たせた技術を各々開発し、それらを複数のレイヤーで組み合わせて垂直的に提供することでブロックチェーンの抱えるガバナンスやスケーラビリティの問題が解決されたプロトコルの提供を可能にしています。

Tapyrus - オープンソースソリューション

オープンソースソリューション

パブリックブロックチェーンは不特定多数の参加者がブロック生成に参加することができる反面、それが起因して処理速度や安全性が損なわれるという課題がありました。一方のプライベートブロックチェーンではブロック生成の権限は限られた参加者にのみに与えられるため、従来のデータベースとの差別化がしにくくブロックチェーン本来の強みが発揮できていませんでした。

Tapyrus上のブロックチェーンネットワークには誰でも自由に参加ができ、取引の作成や閲覧が行えます。一方、ブロック生成や機能追加の権限は管理者ネットワークに属するため、従来のパブリックブロックチェーンが抱えるガバナンス問題が解消できます。

 

2021.12.24 ネイティブColored Coin機能を搭載したTapyrus Core v0.5.0をリリースしました

2020.5.25 フェデレーション管理をサポートしたTapyrus Core v0.4.0をリリースしました

Tapyrusの提供するガバナンスの仕組み

Tapyrusではブロックチェーンを適用するドメインを明確化し、ドメインの利害関係者によって複数のフェデテーション (調整役) を構成していま す。ブロック生成に用いられるコンセンサスアルゴリズムはBitcoinやEthereumに採用されるプルーフ・オブ・ワーク(PoW)ではなくフェデテーションによる多重署名です。これにより、ばらつきのない安定したトランザクションの承認を担保します。ノード運用は誰でも参加でき、台帳情報も公開されているため、パブリックブロックチェーンとしての信頼性も担保されます。

ブロック検証の方法
  1. ブロックチェーンを適用するドメインを明確化
  2. ドメインの利害関係者から複数のフェデレーション (調整役) を選定
  3. フェデレーションの 2/3 (パラメータ調整可能) による多重署名によってブロック生成を実現する署名ネットワークを構成
  4. 署名ネットワークがTapyrusネットワークに転送されたトランザクションをブロック化
  5. 作成されたブロックをTapyrusネットワークにブロードキャスト
  6. ネットワーク参加者がトランザクションおよび署名ネットワークが作成したブロックの正当性を検証
Tapyrusの提供する拡張機能
幅広い業界のニーズに合わせ様々な拡張機能をご用意しています。
Colored Coin
Tapyrusチェーンを維持するベースとなる暗号通貨以外に、ネットワークの参加者が独自の価値をデザインした任意のトークンを発行・消却・移転する操作をサポートします。

Tapyrus Extension - Colored Coin

Tapyrus Extension - Oracle

Oracleによるデータ提供のサポート
Tapyrusでは信頼できる第三者(Oracle)によるデータの提供をサポートし、現実世界のデータを条件としたスマートコントラクトの実行を可能にします。
Atomic Swap
TapyrusではAtomic Swapをベースとした機能によりチェーン間のコイン/トークンの交換をサポートします。様々なブロックチェーンが持つ独自の機能を相互に利用可能にすることで参加者は任意のタイミングで必要な機能を実装することができます。

Tapyrus Extension - Atomic Swap

Tapyrus Extension - Extension Chain

Extension Chain
ファーストレイヤーに変更を加えること無く、特定の機能をブロックチェーンに付加し、その機能を必要とする参加者のみが追加のオーバーヘッドを負担する仕組みを提供します。これにより従来ファーストレイヤーを全ての要望に対処できるよう実装することで引き起こされる可能性のあったネットワークの集中化やネットワークの参加者による取引と直接関係のないデータの負担を回避できます。

Tracking Protocol

ブロックチェーンを用いた取引ではすべての取引履歴がブロック(台帳)記録されるという特徴があります。これによりデータの改ざんが難しくなる一方で一つのブロックに記録できるデータに限界があるため、膨大なデータを取り扱う場合には巨大なストレージやスループットが必要でした。

Accumulator(アキュムレーター)を用いて独自開発したプロトコルで、大量の取引データを圧縮し各ブロックに記録します。これによりストレージやスループットの問題を解決し、安全性を損わずにこれまで困難であった膨大なデータ取引を可能にしました。

Paradiumロックチェーンを利用したトレーサリティアリケーションす。ParadiumChaintopeの開発したAccumulatorを用いたTracking Protocolを搭載することによって、大量のモノの移動(大量の取引量)をストレージやスループットの問題を解決して管理することができるアプリケーションです。

企業が独自に管理するプライベートチェーン上での実装にとどまらず、中央管理者のいないパブリックチェーンにおいてもブロックチェーンの持つトレーサビリティの機能を実装できるようになりました。これにより、一つの企業にとどまらず、企業間あるいは業界横断的に安全にブロックチェーン技術を活用したモノの移動を管理することが可能になりました。

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