トレーサビリティNews Release

Chaintope、九州農産物通商が 「あまおう」の輸出トレーサビリティ実証に成功

 株式会社chaintope(本社:福岡県飯塚市、代表取締役:正田 英樹 以下、「Chaintope」)、九州農産物通商株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役:田篭恭一 以下、「九州農産物通商」)は、ブロックチェーン技術を活用し、福岡県が誇るブランドいちご「あまおう」の台湾向け輸出トレーサビリティ(※1)実証に成功したことをお知らせします。
 この実証事業は、ブロックチェーン技術の振興を進める福岡県の事業(※2)の一環として行われており、昨年8月には、福岡県産ブドウの香港向け輸出トレーサビリティ実証に成功しました。
 今年1月には、JA粕屋産の「あまおう」を対象として同様の実証を行いました。なお、本実証ではブロックチェーン「Tapyrus(タピルス)(※3)」が採用されました。
 今後も福岡県産品の更なる輸出促進や食の安全・安心の実現に貢献するため、ブロックチェーン技術を活用したトレーサビリティシステムの開発・展開を進めてまいります。

 

1. 背景

国は、2030年までに農林水産物や食品の輸出額を5兆円にする目標を実現するため、2020年11月、「輸出拡大実行戦略」を策定し、輸出に取り組む産地や事業者を支援することとしています。

今後、日本の農林水産物や食品の輸出増加が見込まれる中、Chaintope及び九州農産物通商は、福岡県産の青果物輸出のトレーサビリティ実証に取り組みました。

昨年8月には、香港向け福岡県産ブドウの実証実験を実施しました。
参考:https://www.chaintope.com/2021/09/15/Fukuoka_trace_1st

 今年1月には、福岡県の数ある名産品のなかでも人気が高い逸品「あまおう」をJA粕屋より出荷協力いただき、台湾向け輸出に際してのトレーサビリティ実証を行いました。

ブロックチェーンTapyrusを活用したアプリケーションのイメージ

 

2. JA粕屋産「あまおう」のトレーサビリティ

 今年1月に実施された本実証においては、JA粕屋産「あまおう」をトレーサビリティの対象としました。JA粕屋は福岡県が誇るブランドいちご「あまおう」の優れた産地の一つです。

同いちご部会は、九州農産物通商とともに、台湾への輸出に早期から取り組み、台湾の農薬使用基準に対応した栽培を行っています。

本実証においては、JA粕屋の出荷担当者にスマホアプリを利用し、産地や出荷日時などの情報を記録していただき、九州農産物通商が、その情報を記録した「あまおう」を台湾の店舗へ輸出しました。台湾の店舗「SOGO台北忠孝店」を訪れた顧客には、「あまおう」のパッケージに貼り付けたQRコードを通じて産地情報を確認してもらうとともに、トレーサビリティに関するアンケートに回答いただきました。

JA粕屋(北部プラザ)での作業の様子

台湾店舗(SOGO台北忠孝店)での販売の様子

 

アンケート結果(回答者56名)

性別

 

年齢

 

トレーサビリティ付の商品に価値があると思いますか?

トレーサビリティ付の商品のどのような点に価値を感じますか?(複数選択可)

今回のトレーサビリティプロジェクトを知って、もっと福岡県の商品を買いたいと思いましたか?

3. トレーサビリティAPIの提供

Chaintopeは本実証で構築したシステムをトレーサビリティAPIとしてサービス提供しています。農協様、地域の農産品を扱う貿易会社様、地域産品のブランド価値を高めたい地方自治体様、企業様、農家様からのご連絡をお待ちしています。
お問合せ先:info@chaintope.com(担当:北川)

 
【株式会社chaintope】

 代表者 :代表取締役CEO 正田 英樹
 本社所在地 :〒820-0066 福岡県飯塚市幸袋530番地25
 事業内容 :ブロックチェーン技術開発、コンサルティングサービス、システム開発
 URL :https://www.chaintope.com/

 

【九州農産物通商株式会社】

 代表者 :代表取締役 田篭 恭一
 本社所在地 :〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神4丁目8番25号
 事業内容 :農林水産物・加工食品、その他商品の貿易及び売買業務
 URL :https://www.fukuokaapt.com/

 

※1 食品トレーサビリティ

食品トレーサビリティとは、「食品の移動を把握できること」です。
各事業者が食品を取扱った際の記録を作成し保存しておくことで、 食中毒など健康に影響を与える事故等が発生した際に、問題のある食品がどこから来たのかを調べ(遡及)、 どこに行ったかを調べ(追跡)ることができ、迅速に原因究明や商品回収等を行う手法として有効です。

 

※2 福岡県先端情報技術開発・実証支援事業補助金

福岡県が行う先端情報技術であるブロックチェーン技術を活用して、新分野展開やビジネス拡大を目指す県内企業のソフトウェア開発や実証実験に対して補助金を交付する事業。
(株)chaintopeが応募した「福岡県産品のブランド価値を高め海外輸出を促進するトレーサビリティ実証事業」を採択。
問い合わせ先:福岡県商工部新産業振興課 担当 澤、松尾
       電話番号:092-643-3453 E-mail: shinsangyo@pref.fukuoka.lg.jp
ウェブサイト:http://www.digitalfukuoka.jp/topics/173

 

※3 ブロックチェーンTapyrus

Chaintopeが開発するエンタープライズ向けのブロックチェーンであり、進化を続ける最先端のブロックチェーン関連技術を統合的に利用できるシステム開発プラットフォーム。
Tapyrusは、複数の法人で共同運営するコンソーシアムの方針に合わせて、新しい記録を分散台帳に書き込む際のルールを設計でき、かつ公開されているオープンソースソフトウェアを利用して、誰でも自由に分散台帳を閲覧できる透明性をあわせ持つ。開発者はTapyrusプラットフォームの各種サービス(特許技術を含む)を利用し、ブロックチェーンの複雑な要素技術を意識する事なく、安全で高信頼のアプリケーションを開発することができる。
各業界のエンタープライズ向けにブロックチェーン技術を協力して社会実装するパートナー企業を募集中。

 

フクオカ・ブロックチェーン・アライアンス(FBA)は、産学官連携で取り組むブロックチェーンによる、まちづくり&人づくりを推進するチームです。2030年には、ブロックチェーンがあらゆる人々のあらゆる生活シーンを支えることになるという将来を見据え、「ブロックチェーン人材の育成」や「場の醸成」、「産業クラスターの組成」などに、ここ福岡・九州からチャレンジしています。
ウェブサイト:https://fukuoka-ba.com/

 

PR TIMES

あたらしい経済「あまおう」輸出をブロックチェーンで、chaintopeらのトレーサビリティ実証成功

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